
2022.09.28
【北欧モダンとは?】北欧スタイルにモダン要素を取り入れた北欧モダンについて詳しく解説
日本でも定着しつつある、北欧雑貨や北欧家具を取り入れた、北欧インテリア。
中でも「北欧モダン」スタイルが人気となっており、理想のお部屋の一つとして真似してみたい!と思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、
「そもそも“北欧モダン”ってなに?」
「北欧モダンと北欧テイストはどう違うの?」
「北欧モダンなお部屋にしたいけど、何をどう選べばいい?」
といった疑問や悩みを解消するために、北欧モダンスタイルについて詳しく解説していきます。
北欧モダンの特徴やインテリアに取り入れる際のコツなどもわかりますので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。
<この記事をおすすめするのはこんな方!>
- 北欧モダンの定義や特徴を知りたい
- 北欧モダンと単なる北欧テイストの違いを知りたい
- 北欧モダンなお部屋をつくりたい
- 北欧モダンの取り入れ方を知りたい
- 北欧モダンなお部屋のイメージが曖昧
北欧モダンとは?「北欧」と「モダン」それぞれのスタイルから解説
そもそも「北欧モダン」とはどのようなスタイルなのでしょう。
北欧とモダンのそれぞれの特徴を知ることで、北欧モダンスタイルが見えてきます。
北欧スタイルはどこから来た?
北欧モダンのベースとなる“北欧スタイル”は、20世紀の半ばにデザインされた「ミッドセンチュリー」から影響を受けていると言われています。
ここでいうミッドセンチュリーとは、1940年〜1960年代の家具や建築のデザインを指します。特徴は、曲線や明るいカラーを大胆に取り入れたデザインであること。
元々はアメリカを中心として生まれたスタイルですが、北欧の独自な文化と掛け合わせて取り入れられていきながら北欧スタイルが完成したのです。
そんなはじまりの北欧スタイルは、北欧地域の気候と大きく関係しています。
北欧では、冬が長く厳しい寒さが続き、必然的に家の中で過ごす時間が多くなります。
そのため、家の中にいてもできるだけ自然を感じられ、明るく楽しく、そして快適に過ごせるように意識したスタイルが定着していたのです。
特徴としては、自然のあたたかみを感じられる木材を取り入れたり、曲線を描いたやさしいデザインであったり、機能性の高さなどが挙げられます。
また、色使いにも北欧らしさが表れ、ビビットカラーやアースカラーなど、シンプルなデザインだからこそ映えるカラーも象徴的です。
モダン要素を取り入れた北欧モダン
では、北欧モダンの「モダン」とはどのようなものなのでしょう。
モダンスタイルとは「現代的」や「都会的」なデザインや雰囲気を指し、さまざまなインテリアのテイストと組み合わされます。
つまり、洗練された、今っぽいといった意味のあるモダンと組み合わせた「北欧モダン」は、北欧テイストを今っぽくおしゃれに解釈したインテリアスタイルということになります。
例えば、北欧スタイルは曲線をメインとしていますが、北欧モダンであれば直線のラインも美しく取り入れます。
シャープなデザインとナチュラルな木材を組み合わせたアイテムも、北欧モダンとなるわけです。
また、全体の雰囲気は、北欧スタイルよりも少しトーンダウンした印象です。
モダンテイストそのものがモノトーンを基調としているため、北欧らしい明るいカラーはアクセントとして取り入れる傾向にあるでしょう。
ただ明るく楽しくなるようなお部屋というよりも、北欧スタイルの過ごしやすさや高い機能性はそのままに、シンプルさとスタイリッシュな印象をより強調したインテリア、といった解釈です。
そのため、カントリーっぽい雰囲気や、木材などの自然素材ばかりを活かすと、北欧モダンな印象は薄れてしまうかもしれません。
北欧モダンのいいところは、洗練さを引き立たせるために統一感があったり、シンプルで、ナチュラルな要素も取り入れるため、飽きずにいられることです。
家具などのインテリアアイテムも、長く愛用したくなるデザインや上質なものが多く、そのときの流行りだけでは終わらない普遍的な魅力があります。
北欧モダンな部屋をつくるためのコツ・ポイント
北欧モダンの全体的なイメージはついたでしょうか?
ここからは、魅力的な北欧モダンなお部屋をつくるための具体的なコツやポイントをご紹介していきます。
アイテムの選び方から、トータルで見たときの印象の持っていき方などを知ることで、より理想の北欧モダンなお部屋に近づけるはずです。
配色はシンプルに3、4色でまとめる
インテリアの配色は、北欧モダンに限らずとても重要です。
一つひとつのアイテムも大切ですが、結局は部屋全体のバランスや配色の割合で印象が左右されます。
北欧モダンのテイストは、あたたかみもありながら、洗練されていてシンプル。
そんなお部屋を目指すには、3、4色ほどでまとめておくとベストでしょう。
北欧モダンテイストでおすすめの配色にも、基本となるいくつかのパターンがあるのでご紹介していきます。
ホワイト×ブラック×グレー
ホワイトとブラックでは、コントラストが強くなってしまいますが、グレーを多く配色することで、ホワイトとブラックそれぞれが際立ちながら浮かない配色に。
この配色をメインに、木材と組み合わせたアイテムや、曲線、直線の美しい北欧デザインのアイテムを選んでみると、シックな北欧モダンテイストが完成します。
ホワイト×グリーン×木材
出典:https://www.low-ya.com/coordinates/72
豊かな自然をイメージさせるグリーンも、北欧モダンスタイルではさまざまな彩度で取り入れられます。
ホワイトと木材にグリーンを共存させることで、部屋の中にいても空気が澄むような、北欧の空気を感じられるでしょう。
グリーンは、アイテムのカラーで取り入れるだけでなく、大きな観葉植物などを置いてプラスするのもおすすめです。
グレー×ダークブラウン
ホワイトに木材の組み合わせは北欧テイストでは定番ですが、北欧モダンにこだわる場合は、ぜひダークブラウンを組み合わせてみてください。
特に、色味の濃いダークな色味の木材を取り入れると、落ち着きのあるモダンな雰囲気が強調されます。年を重ねても居心地がいいままのお部屋をつくれるでしょう。
ホワイト×グレー×アクセントカラー
出典:https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=91
ホワイトとグレーも、無彩色な組み合わせでやさしく、おしゃれに演出できます。
洋服のコーディネートでも、同系色をうまく合わせられる人ってセンスよく見えますよね。同じように、ホワイトとグレーも洗練さが演出できるのです。
そして、その空間にアクセントカラーを加えることで、北欧らしさがグンと上がります。
お部屋のベースをやさしくつくり上げ、北欧カラーで洗練さをプラスする。
それだけでおしゃれ上級者のお部屋にできてしまいます。
ホワイト×ベージュ
出典:https://www.houzz.co.uk/photos/house-545-scandinavian-living-room-toronto-phvw-vp~126010988
ホワイトと木材では、ナチュラルすぎてモダンな要素が足りない…と思う方は、ベージュのアイテムを揃えてみるのもおすすめです。
女性らしいやわらかな雰囲気が出て、ゆったりとしたやすらぎの空間がつくれます。
カラーの印象だけに負けてしまわないように、家具や小物のデザインをしっかりと北欧テイストにするとなおよしです。
そのほか、北欧モダンを叶える配色はたくさんあります。
ぜひ、自分がイメージする理想のお部屋の雰囲気を見つけてみてください。
配色で雰囲気やテイストの濃度は大きく変わるため、大まかな方向性だけでも最初に決めておくと、スムーズにお部屋のコーディネートも考えられると思います。
この記事の最後では、実例を見ながら特徴をまとめていますので、そちらも参考にしていってくださいね。
曲線・直線ラインをバランスよく取り入れる
北欧モダンなお部屋を叶えるなら、北欧デザインに欠かせない曲線のラインと、モダンデザインに欠かせない直線、どちらもバランスよく取り入れられるとベストです。
曲線は、北欧デザインではあたたかみ、やわらかさを与えると同時に、機能性を高めるための工夫でもあります。
イスであれば座り心地がよく体にフィットしやすい、テーブルも使い勝手がよくストレスが少なくなるようなデザインになるのです。
しかし、全てを丸みのある曲線やなめらかなシェイプのもので揃えてしまっては、単なる北欧スタイルになってしまったり、モダンな要素が足りなく田舎くさい印象になったりしてしまうことも。
直線のラインも意識して取り入れてみることで、洗練されたモダンテイストをプラスできますよ。
ナチュラルな素材を取り入れる割合を考える
北欧スタイルといえば、ナチュラルな木材がメインになる場合もあるほど、北欧感を演出してくれる大切な要素。
テーブルやソファの脚、壁、床、天井に至るまで、さまざまな箇所で取り入れられ、木材が多いほどあたたかみも増し、北欧らしいお部屋になります。
だからこそ、自分の理想となる北欧モダンに近づけるためには、木材などのナチュラルな素材を、どの程度取り入れるのか考える必要があります。
あたたかい北欧の雰囲気で包みながらモダンテイストを加えたいのなら、直線的なデザインの家具を置いてみたり、アクセントカラーを取り入れたりします。
反対に、モダン要素を強めたい場合は、デザインの一部だけに木材が使われている家具を選んだり、木材の雑貨や観葉植物でナチュラルさを取り入れたりしてみましょう。
理想に近づける素材の選択
デザインの形や色だけで決めてしまうと “なんとなく” な、北欧モダンに仕上がってしまうことも。
そうならないために、インテリアアイテムの素材にも注目して選んでいきましょう。
全体のバランスで、モダン要素が足りていないときは、レザーを取り入れてみたり、クッションやカーテンなどの素材がしっかりしたものを選びます。
北欧要素が足りていないときは、やわらかい素材の生地や、網目の荒い布地を選ぶことで北欧らしさを強められますよ。
開放的な空間を意識する
開放的な空間というのも、北欧モダンには大切です。
ぎゅっと詰まっているような閉鎖的な空間であると北欧感は薄れてしまいます。
おしゃれにしたいがために、狭い空間に多くのアイテムを置いてしまったり、家具の高さや大きさをあまり考えず、デザイン性だけで選んでしまったりするのも好ましくありません。
ですので、インテリアを考えるときは開放感を意識し、ほしいアイテムを実際に配置したときのサイズ感などはしっかりイメージしてください。
どうしても窮屈な感じになってしまう場合は、観葉植物を置いて自然を取り入れたり、色味を薄いものにして視覚的に広がりを見せたりと、工夫してみましょう。
アクセントカラーを取り入れる
北欧モダンには、アクセントカラーがよく用いられます。
インテリアのセンスに差が出るともいえるアクセントカラーは、取り入れるのがむずかしいと思う方も多いのではないでしょうか。
しかし、ベースの配色をシンプルにして、北欧らしい定番カラーから好きな色を1つないし2つ採用すれば、カラフルで明るい北欧デザインの要素をうまく取り入れられます。
北欧モダンに合わせやすいアクセントカラーは、ブルーや水色、赤、オレンジ、イエロー、など。
照明など何か一個のアイテムで大きく取り入れるのもいいですし、インテリアの小物に取り入れて点々と置くことでも、北欧モダンを演出できますよ。
北欧モダンテイストを取り入れやすいインテリアアイテムは?
ここまでお読みいただき、北欧モダンのイメージやアイディアも浮かんできたかと思います。
とはいえ、すべてを完璧に北欧モダンテイストに揃えるのは、なかなかむずかしいですよね。
そこで、簡単に北欧モダンな雰囲気をつくってくれたり、これを置くだけで北欧モダンなお部屋にテイストチェンジできたりといった、取り入れやすいインテリアアイテムをいくつか選んでみました。
「北欧モダンにしたいけど、何から揃えたらいいのかわからない…」
「何かメインとなるアイテムだけでも北欧モダンテイストなものにしたい!」
そんな方はぜひ参考にしてみてください。
テーブル、サイドテーブル
テーブルは、ダイニングテーブルからサイドテーブル、ローテーブルなどは、どのタイプでも北欧モダンなテイストを取り入れやすいアイテムです。
特に、お部屋の中でも大きな割合を占めるダイニングテーブルから揃えてしまえば、全体の統一感も出しやすいでしょう。
ナチュラル寄りな北欧モダンにしたい場合は、天然木を使用したテーブルがおすすめです。
木目が大きく、艶感というよりはサラサラとした手触りの天然木であるとなお北欧の雰囲気が出せます。
https://fresk.jp/products/?id=76
また、円や楕円の形をしたテーブルも北欧らしさがあり、さらにテーブルの角がすべて取れて丸くなっているものもおすすめです。
サイドテーブルやローテーブルであれば、シンプルな異素材との組み合わせで北欧モダンが完成します。
例えばスチール素材と木材。定番と言える組み合わせでもあり、細く、角度のある末広がりな脚も特徴としてよく見られます。
https://fresk.jp/products/?id=108
このようにテーブル関連は、お部屋のメインとして置けることと、北欧スタイルをしっかりと反映したデザインがいくつかあるため、最初に選ぶアイテムとしておすすめです。
照明、サイドランプ、間接照明
ダイニングの照明やサイドテーブルに置くランプ、間接照明なども、お部屋のスタイルを決める大きなアイテムとなります。
照明にこだわりたい方は、ぜひ照明から北欧スタイルにしていきましょう。
サイドランプやスタンドライトなども、北欧らしさが際立ったデザインが多くあります。
サイドランプは、白のシェード(笠)に脚には木材を使うといった、異素材を合わせたものから、アルミニウム合金を取り入れた高級感のある北欧デザインもあります。
また、ソファ横に置く高さのあるスポット型のライトも、脇役のようで主役級の存在感。
ここでも定番の白と木材の組み合わせや、艶のある素材を使ったシンプルで直線、曲線が美しいデザインで、一気に北欧モダンテイストに仕上がります。
なくてもいいアイテムにこそ北欧スタイルを取り入れると、さらにおしゃれに見えてセンスも光りますね。
イス、スツール
イスやスツールも、豊富なデザインがある中で個性を出しやすいアイテムです。
北欧デザインで有名なYチェアは、シンプルながら独特な存在感のあるデザインが特徴で、これを置くだけで北欧モダンスタイルを手に入れられます。
出典:https://www.carlhansen.com/ja-jp/collection/chairs/ch24
テーブルの種類も選ばないので、今使っているテーブルに合わせるだけでOKです。
他にも、イームズチェアと呼ばれる、世界一有名と言ってもいいほどのシェルチェアも万能アイテム。カラーや脚のデザインも豊富で、長く世界で愛されている名品です。
これらのイスは、リプロダクト品(正規品を忠実に再現したもの)が多数世に出ており、それだけ有名なイスであることの裏付けとも言えます。
特にイームズチェアは、元々が比較的リーズナブルな価格で生産されてきたものでもあり、正規品にこだわる必要もないでしょう。
手入れもしやすく、体にフィットするデザインで長く愛用できます。
北欧モダンスタイルにするのであれば、無彩色なカラーを選ぶとベターかもしれません。
その他、北欧デザインのスツールをソファの横や部屋の隅に置いておくだけでも、インテリアの一部になり雰囲気をプラスできます。
ちょっとした観葉植物や小物を置いておく台としても使えるので、便利かつ北欧らしさをアピールできるアイテムとしておすすめです。
ラグ、クッションなどのファブリックアイテム
北欧モダンなインテリアは、もちろん家具だけで成立しているわけではありません。
ラグやカーテン、クッション、ソファーカバーなどのファブリックアイテムも、簡単にインテリアのスタイルを変えられます。
北欧デザインのパターン柄は、見たことはある方も多いのではないでしょうか?
このような可愛らしい柄のファブリックアイテムを使うだけでも、お部屋の中は北欧に染まります。気分によって雰囲気を変えたり、季節によって模様替えもすることも簡単にできますよ。
また、素材選びのところでもお話ししましたが、柄だけでなく、素材感で北欧テイストを強めたり、モダンテイストをプラスすることもできます。
モダンテイストを足したいときは、目の詰まった(隙間なく編み込まれた)生地を選ぶなど、インテリアのバランスを整えるためのアイテムとしても重宝するでしょう。
ポスター、アートパネル
お部屋の装飾として、額縁に入れたポスターやアートパネルを飾るのも、インテリアとしてかなりグレードアップします。
「アートを選ぶセンスに自信がない…」と思うかもしれませんが、お部屋のカラーに合わせてシンプルなデザインの北欧絵柄にすれば、失敗することはほとんどないでしょう。
家具はこだわっているはずなのに、なんだかおしゃれさが足りない、と思った場合には、気軽な気持ちでアートを飾ってみてはいかがでしょうか。
北欧モダンな部屋のインテリア実例
最後に、北欧モダンテイストのお部屋を実例と合わせてみていきましょう。
これまでご紹介してきた内容と合わせて、イメージがより明確になっていただければ嬉しいです!
ナチュラルと洗練さのバランスが取れた空間
ホワイトの壁に、木材の床と家具を組み合わせた、ナチュラルな北欧モダンテイストのお部屋。
アートを飾ったり、テーブルは木材にするのではなくホワイト天板のスッキリとしたデザインにしたりすることで、自然な要素とシンプルな洗練さとのバランスが取れています。
壁や窓際に飾られている装飾やアート、観葉植物も、控えめながらどこか有機的な雰囲気に。そのため、生活感のあるアイテムが置いてあっても、まるでそれがインテリアの一部のようにも感じられます。
さりげなく置かれているスツールのくすみカラーもいいアクセントですね。
アーバンなセンスとゆったりした時の流れの共存
出典:https://www.goodrooms.jp/journal/?p=63803
開放感を存分に感じられる空間が魅力のお部屋。
スペースの広さはもちろん、白っぽい木材を多く取り入れ、視覚的にも窮屈さを感じさせません。
おしゃれで都会的なセンスのよさが滲みでていながらも、ゆったりとした時間が流れるような空間は、まさに北欧モダンを体現しています。
そんなシンプルさをベースにしながら、こだわりの北欧デザインのアイテムが無造作に置かれているのも、自由で開放感のある雰囲気につながっているのでしょう。
ブルーのソファーが映えるホワイトを基調としたお部屋
実際に北欧の方が住んでいそうな、リアルで再現性の高い北欧モダンテイストのお部屋。
置いてあるものも多くないにもかかわらず、上質な雰囲気に惹かれる空間です。
濃いブルーのソファーをアクセントとし、その周りはホワイトを基調にシンプルにまとめてあります。
イスの脚の骨組みや、細く伸びるライトの脚とシェードのデザインなど、アイテムの細部から北欧モダンなデザインが活きています。
といいながら、お部屋全体の雰囲気を仕上げているのは、ヘリンボーン張りされた木材の床なのでは。ラグを敷かずに床そのもののパターンを見せて、木の素材のよさを見せるのも素敵ですね。
北欧デザインはポイントで使う
ブラックが全体を引き締め、モダンなテイストを強く感じるこちらのお部屋は、ほとんどが直線的な要素でつくられています。
しかし、イームズチェアや観葉植物の入れ物に曲線を取り入れ、そこから北欧テイストを広げているような印象です。
部屋のベースを北欧テイストにするのではなく、ベースはモダンに。
そして、1、2個のアイテムで北欧テイストを演出するといった、わかりやすい実例です。
このように、すべてのアイテムを取り入れなくても、アイテムによっては簡単に北欧モダンがつくれます。
異素材の組み合わせが生む北欧モダンらしさ
それぞれのアイテムが少しトーンを落とした色味で統一され、大人で落ち着いたコーディネートのお部屋です。
淡いモスグリーンのソファーとダークブラウンの机があるだけで、かなりまとまりがあります。
ソファーやクッション、ラグなどのファブリックアイテムは、やわらかいものや目の荒いものを置いていますが、照明や奥にあるラックやランプなどは、インダストリアルなテイストで洗練された印象を残しています。
このように、異素材や異なるテイストが調和していないようで絶妙なバランスで成立している独特な雰囲気が、北欧モダンの醍醐味とも言えるでしょう。
シックな配色とインパクトのある木製テーブル
壁に掛けられているアートと同じように、ホワイト、グレー、ブラックとグラデーションになる王道なパターンで北欧モダンに仕上げたお部屋。
ラグの模様が、モノトーンなモダンスタイルにやわらかさを足して、北欧デザインのテーブルも映えます。大きめの木目にしっかりとしたブラックの脚というデザインでインパクトもあり、部屋の中心から北欧らしさを印象づけているようです。
ソファーサイドのスツールもブラックに揃え、テーブル以外に木材のアイテムを置かないのもポイントですね。
北欧デザインとカラーにこだわったハイセンスなお部屋
赤のアクセントカラーを取り入れた、ハイセンスな北欧モダンスタイル。
ダイニングテーブルやイス、サイドテーブルには、北欧デザインへのこだわりが見られます。
その中に、赤いアクセントが大胆に置かれ、それぞれの場所で独立しているかと思いきや、近くにあるアイテムやカラーと見事に調和しています。
アーティスティックな空間に映りますが、このようなシンプルなテイストに思い切ったアクセントカラーを置くことで北欧らしさが顕著に現れるのも、北欧スタイルの面白いところです。
何か特別なセンスがないと成立しないような敷居の高いスタイルではなく、快適さと色使いによる大胆さが入り混じり、結果的に心が満たされる癒しの空間になる。そんな北欧モダンの魅力を、改めて感じられるお部屋なのではないでしょうか。
このようなお部屋を目指したいのであれば、北欧デザインのあたたかさやシンプルさ、繊細さをベースにして、カラーの選択は大胆にしてみてくださいね。
素材が活きるシックな北欧モダンスタイル
テーブルのデザインを除き、その他のアイテムはシンプルさを極めています。
それでいて北欧モダンの完成度が高いと感じる、洗練さが魅力のお部屋です。
無彩色の空間に木や皮の素材が活きて、ただただ無機質な印象ではなくなっています。
広々とした空間ではないものの、北欧デザインの象徴的なイームズチェアやサイドテーブルが、圧迫感を軽減。
一人暮らしのお部屋をこのようにコーディネートできれば、かなり満足度が高いですよね。男女ともに憧れる、大人でシックな北欧モダンテイストです。
落ち着いた色味を合わせたシンプルなコーディネート
出典:https://roomclip.jp/photo/ArNF
ブラックとブラウン、そして木目がしっかりと見える木材が印象的なお部屋。
過ごしやすい生活感と、スタイリッシュな北欧デザインが共存しています。
アイテムの上質さを活かすようなシンプルな配置でもあり、再現性の高い北欧モダンなお部屋と言えるでしょう。
ブルーとダークブラウン、ブラックの組み合わせは、暗すぎない落ち着いた印象にできるため、ホワイトを基調とした明るい印象は落ちつかない…という方におすすめです。
コーディネート次第では、非常にインテリジェントな雰囲気にもできます。
丁寧な暮らしが叶う長く愛せるお部屋
出典:https://roomclip.jp/photo/bJWd
無駄が一切省かれ、シンプルで豊かな空間が広がるお部屋。
一見、生活感がないようで、でも確かな安心感が感じられる、このような北欧モダンを目指したい方もきっと多いでしょう。
木材をメインにしてナチュラルな北欧らしさを出し、グレーのローソファーと毛足の長いラグでモダンかつ落ち着きのある印象に。「シンプル」と「安心感」がテーマのようなインテリアです。
これこそ、年代、性別を問わず長く愛せる北欧モダンテイスト。
一点一点にこだわり、いいものを長く使うことを前提とした丁寧な暮らしができるでしょう。
どんなときでもはやく家に帰りたくなるような、安定した北欧モダンスタイルを味わえます。
北欧アイテムとカラーをうまく配置したコンパクトなワンルーム
出典:https://roomclip.jp/photo/cpMY
充実した北欧アイテムで、コンパクトなお部屋でありながら整った空間に完成させた北欧モダンスタイルのワンルーム。
部屋が狭くて開放感も演出できない、北欧デザインのアイテムも何を置いたらいいのか決められない、といった方には、ぜひ参考にしていただきたいコーディネートです。
ポイントは、やはり色味を取り入れすぎないことと、アクセントカラーは観葉植物のグリーンで収めているところ。ブラックのイスや照明が締め色にもなっていますが、各所にあるグリーンが圧迫感をやわらげます。
もう少し女性らしくやさしい印象にしたい場合は、イスをホワイトやベージュ、もしくは木材のイスにするといいでしょう。
出典:https://roomclip.jp/photo/E3lm
カーテンを閉めて、ベッド側のスタンド照明をメインにするとこのような雰囲気に。
落ち着いたトーンの家具で目がチカチカすることもなく、明るくても暗くても大人な空間に演出できます。
自分だけの特別な空間に、ずっと浸っていたくなるお部屋ですね。
誰もが真似したくなる理想的な空間
出典:https://roomclip.jp/photo/vLg4
北欧家具を丁寧にコーディネートした、お手本であり、失敗しない北欧モダンテイストです。
Yチェアを揃えたダイニングは、やさしくカーブを描く佇まいと、木材の繊細さがまさに理想的。
そのようなナチュラルな素材で統一しながら、モダンな印象の漂う3つのブラックの照明が完璧なバランスをとっています。
このお部屋のように、照明でモダンに演出する方法もとてもおすすめです。
床に置くアイテムでは思っている以上にモダンテイストが強調されすぎたり、そのアイテムだけ浮いてしまったりするような場合もあります。
そんなときこそ、目線の上にある照明をモダンテイストに変えてみてください。
ベストなバランスで、北欧とモダンスタイルを共存させることができるでしょう。
イームズチェアが映えるホワイトベースのお部屋
出典:https://roomclip.jp/photo/O6AT
ホワイトを基調とし、明るいトーンで統一した開放感のあるお部屋。
イームズチェアの美しい曲線以外は、ほとんどが直線でデザインされています。
直線が多いと無機質さが出てしまいがちですが、色使いや素材がナチュラルな北欧スタイルに寄っているため、この場合は直線的である方が北欧モダンに仕上がります。
壁に飾るアートも、アクセントカラーではなくモノクロにしているのもポイント。
ほっこりした北欧感ではなく、あくまで洗練された今っぽい北欧スタイルを演出できます。
改めてイームズチェアの魅力に気付かされるようなコーディネートです。
大胆でデザイン性の高い北欧家具が主役
出典:https://www.globalbase.jp/case/detail.php?jid=83
メインの家具すべてに北欧らしさが溢れ、空間そのものがアートのようなお部屋。
カラーで大胆さをプラスするのではなく、家具の大胆でハイクオリティなデザイン性で魅せる北欧モダンです。
くつろぐソファーと食卓を囲む楽しい空間とでテーマがあるようにも見られ、メリハリのある空間が魅力でもあります。
全体的に木材やブラウンの色味は視線の下にあり、真っ白な壁と天井が広がりと高さを感じさせ、個性のある家具も窮屈に感じさせません。
まとめ|理想的な北欧モダンスタイルにお部屋をコーディネートしよう
今回は、北欧モダンとは?というところから、実際に北欧モダンテイストなお部屋を目指すコツや実例などをご紹介しました。
これまでなんとなくイメージしていた「北欧モダン」が、どのようなスタイルなのか明確になり、自分でもコーディネートできるものだと思っていただけたら幸いです。
とはいえ、“北欧モダン”の定義や感覚は、人それぞれまったく同じではないと思います。
絶対にこれが正解というのもなく、北欧スタイルとモダンスタイルのそれぞれ特徴を捉えた上で、自分なりの理想的なお部屋に近づくようにインテリアを楽しむのがいいのではないでしょうか。
自分や大切な人と過ごすお部屋ですので、各々の気持ちが満たされる素敵な空間になればそれがいちばんなのです。
そんな理想のお部屋を目指す際のヒントとして、ぜひこの記事の内容を参考にしてみてくださいね。